書籍 : SEの教科書【完全版】

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技評SE選書の深沢隆司さん著の「SEの教科書【完全版】」を読みました。
著者はコンサルタントとしてもご活躍なようで、文章も非常に読みやすく、内容も実践的経験を生かして書かれていると感じました。
自分が気になったポイントを書いておきます。

・ 円滑なプロジェクト遂行のためのコミュニケーション
コミュニケーションで注意すべき点は現在の立場や、過去の経験などが違えば、全く同じ映像や文章を見聞きしても、そこから得る情報は全く違うものになるということを常に意識する必要がある。
プロジェクトマネージャが特に考えるべきことはいかに実務を行うプログラマが効率よく仕事を行えるようにできる環境を作ることができるかにかかっている。

・ 今の日本ITプロジェクトに求められている能力
現在の日本では「見えないモノ」を扱う場合に必要な議論の能力やロジカルなものの考え方が不足している。「感情ベースのマネージメントが主流」になっている。
一方で「見えたモノ」を改善していく能力は日本人は世界一。
ものを売る時代からサービスを売る時代に移行する中で身に着けておかなければならない能力の一つである。

・ 何が原因だったのか
プロジェクトの途中に問題が生じた時にはまずは淡々と問題の原因を究明し、責任関係を明確にするということ。
「何が原因だったのか」に焦点をあて、「誰が悪かったのか」という、個人的な責任追及はそもそもする必要がない。
重要なのはなんらかの困った出来事を「問題視しない」ことであり、「困ったことは解決するのみ」であること。
問題視した時点で実はプロジェクトは破綻している。
複数の実効性のある代替案とそれぞれの明確な根拠や利点、欠点を提示できるようにすることに力を入れる。

その他著者は、プロジェクトのタスクを管理する方法としてプロジェクトネットワーク図の活用を提起していました。確かになぜそのタスクを行うのか、全体像をイメージしながらプロジェクトを遂行するには、フローが分かる方がプロジェクトを円滑に進めることができます。
 
書籍案内:SEの教科書【完全版】|gihyo.jp … 技術評論社 http://gihyo.jp/book/2009/978-4-7741-4016-2